昔、車でブイブイ走っていた頃はリアガラスに付けられるタイプの吸盤を使って、ビデオカメラで撮影していたりしました。↓のような動画です。
なので、自転車でもアクションカメラ的なものは気になっていたんですよ。「GoPro」やソニーの「AS200」とかですね、暇な時にちょいちょい見ていたわけです。そしたら2017年に発売されたばかりのシマノのスポーツカメラが、海外通販のProBikeKit(PBK)で1万円ちょいまで値引きされて売られていて……。

▲12月15日時点でもまだ8594円で売られています。
とはいえ、すごく欲しいってわけでもないし、他に買いたいものもあるしいいかな、なんて思っていたのですが……。気づいたら更に割り引きが進行していて、なんと76%引きの8594円まで下がっている! 元値は36,478円ですよ。中華製の安物スポーツカメラならこれよりも安い値段で売っていることもありますが、どう考えてもそういうカメラよりもクオリティは上なはず!
やっぱり失敗だったと思ってもまだ気を取り直せる価格だなって思い、勢いよくポチっとしてみました。初PBK! そしてポチってから10日ほどで手元に届きました。

8500円台から始める自転車スポーツカメラ
本体はプラスチックですが、質感そのものは悪くないです。基本仕様は2560×1440pxまでの撮影が可能な1/2.3インチCMOSセンサーを搭載。画角は90度、120度、130度の3つを切り替えて撮影ができます。また、電子式手ブレ補正も搭載。
ANT+センサーに対応しており、センサーからのデータを動画とともに記録可能。動画編集時にスピードやケイデンスなどをオーバーレイ表示させることもできます。また、静止画の撮影も可能。

バッテリーは容量700mAhの着脱式リチウムイオンバッテリーを使用。フルHD60fps撮影時は約1.2時間の撮影が可能です。ちょっと少ないですね。
実際の動画撮影能力はどうなのか、とりあえず撮影してみました。
いつものホームコースのショートバージョンを撮影しながら走ってみました。ほぼ無編集で40分垂れ流し動画となっています。
純正で用意されている動画編集ソフト「SHIMANO Camera Editor」ではなく、GARMINのサイトからダウンロードできる「VIRB EDIT」を使用しています。スピードのデータはSTRAVAにアップロードした走行データから、PCXファイルをダウンロードして取り込んでいます。
個人的に晴天時の映りは8500円なら十分すぎるほど。そりゃ元々は36000円のカメラですからね。定価で買うとしたらどうかなぁ……GoProに行っちゃうかもしれないですね。

▲ハンドルに装着している様子はこんな感じ。レックマウントのGoPro用が使えます。
個人的に良かった点、悪かった点を挙げるとすると……
■良かった点
・明らかに能力に見合わないバーゲンプライス
・晴天時の映りはくっきり
・色味はややあっさりめ
・広い画角
・静止画の撮影もワンボタンでOK
・本体だけでIPX8の防水、IP5Xの防塵機能
■イマイチな点
・ハンドルに搭載するには別途マウントを買う必要がある
・本体だけでは設定が変えにくい(アプリとの連動がほぼ必須)
・Wi-Fiモードへの切り替え方がわかりにくい
・動画撮影時じゃないと静止画を撮影できない
・1.2時間しか撮影できない
・暗所は苦手っぽい
主に使い勝手の点でイマイチと感じることが多かったですね。特に設定関連はスマホとカメラをWi-Fiで連動させる専用アプリからじゃないとほぼ変えられません。しかもWi-Fiモードにカメラを切り替えるのにはボタンの長押しを数回しないといけないので、すぐには切り替えられません。
電池の少なさは、裏蓋を開けて、モバイルバッテリーなどで給電しながら撮影することで解消できますが、電池を止めている部分が小さいので、衝撃で落ちてしまわないかが不安ですね。ちなみに電池なしのモバイルバッテリーのみでは起動しませんでした。
いくつか不満点はありますが、自分がやりたかったこととしてはライディング中に写真を撮りたいというものがあります。どうしてもロードバイクに乗っていると、写真を撮る余裕がなくなってしまうんですよね。これでツーリングに行った際に走っている最中の写真を残せます。
ツーリング中の動画を撮影してデータとともに残しておくのはなかなか楽しいので、色々と勉強しながら使い方を学んでいきたいと思います。

▲初回の撮影ではいつものコースを走りつつ、お気に入りのパン屋さんに寄ってお土産を購入。